りんごの効用・成分
りんごが健康に良い理由をお伝えします!
りんごが万病の妙薬?
ヨーロッパでは「An apple a day keeps the doctor away(一日一個のりんごで医者いらず)」という諺があるように、りんごには古くから万病の妙薬と考えられてきました。りんごには、健康に役立つ様々な成分が含まれており、なかでも一番注目されている成分は、「りんごポリフェノール」です。これは、りんごには、プロシアニジン、カテキン、エピカテキン、クロロゲン酸、ケルセチン等100以上のポリフェノールが含まれているため、それらをまとめて、「りんごポリフェノール」と呼んでいるのです。特に皮には果肉の4倍のポリフェノールが含まれており、丸かじりで食べることでより健康になれるようです。
りんごポリフェノールの効果
- 癌予防
- 内臓脂肪対策
- 美容
- アレルギー
- 放射性物質対策
- その他の成分
りんごの成分(可食部100グラム) ※5訂日本食品標準分析表参考
- 水分 84.9g たんぱく質 0.2g 脂質 0.1g 炭水化物 14.6g 灰分(ミネラル) 0.2g
りんごのみつ入りについて
-
みつの正体はソルビトールで、それ自体は甘くない!
果肉の一部が水浸状になった部分を”みつ”といい、美味しいりんごの象徴とされています。りんごでは、光合成産物はソルビトールに変換されて、葉から果実に転流し、果実内で果糖などの糖に変わります。完熟期にはすでに細胞内の中が糖で飽和状態になっているため、転流してきたソルビトールは細胞の中には入れず、細胞と細胞の間に蓄積されて果肉が水浸状となります。この状態を一般的にみつ入りと呼びます。みつは完熟した証ですが、それ故に貯蔵性がないため早く食べることが肝要です。ちなみに、みつの部分は甘くありません。甘味の弱いソルビトールが充満しているからです。
※参考資料「くだもののはたらき 日本園芸農業協同連合会発行(2003年)」